こっくん道場

南の島から東大に来た僕が日々思うアレコレ

「SHOE DOG」ナイキの靴をテキトーにはけなくなった

SHOE DOG」とは靴のデザインから製造・購入といった形で靴に身を捧げる人間のことを意味する言葉。ナイキの創業者であるフィル・ナイト氏も正真正銘のSHOE DOGの一人。靴メイカーではアディダスやプーマなどよりも後発だったナイキを生み出し、トップまでのし上がった華々しい筋書きはとんでもなく泥臭い物語がそこにはあった……。

『SHOE DOG 靴に全てを』 

てことでこんにちはこっくんです!久々に読んでいてわくわくする本に出会えたので紹介したいと思います。それは、SHOE DOGというナイキの創業者の自伝。ナイキと言えば、アパレル企業ランキングで断トツのトップを誇る知らない人はいない大企業です。(米国アパレル「時価総額トップ30」ランキング | 企業ランキング | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準を参照)時価総額8兆円を超えるまでになった企業なのだから、創業者は並外れた経営センス・戦略がある人間かと思いきやただの陸上好き・靴好きとして描かれているのが最も注目すべき点かと思います。もちろん、会計士の仕事をそつなくこなしたり証券会社の営業マンとして良い働きをしたりとある程度は優秀な人間であったことには間違いないのですが、それ以外は基本的に普通のサラリーマンと大差ない人間として描かれていました。

ナイキの創業者のここだけが一般人と違った

ただ、そんな少し優秀くらいの普通の彼にはとてつもない陸上・走ることに対する情熱、そして靴への愛情がありました。500ページ以上の文章(日本語)を読んで終始感じたのがこの彼の姿でした。その靴にかける半端ない思いをもとに、どんな困難があっても突き進むんだ、というように突き進んでいる姿が本文では度々登場します。

そして全く華やかな話ではなく人間味あふれた泥臭い話です。

先見の明と情熱

と書いたものの、実は彼の一つの先見の明は天才的ではあると思います。

それは、アスリート以外がランニングシューズを履くというのが一般的でなくジョギングという考えもなかったような時代に、

当時ドイツが独占していたカメラ業界に日本のカメラが参入したように、日本のランニングシューズも世界に進出して一般に浸透するはず

という発想を持っていたことです。(まあ、これも陸上に対する愛情があったからこそ思いついた考えか)これをスタンフォード大学の卒業年度に起業のセミナーで発表したときは何を言ってんだこいつ、というリアクションをクラスメイトにされたけれども、全く気にしなかったことに全ては集約されているかなと思います。

これは儲かるって既にわかったビジネスモデルはもう手を出したところで所詮二番煎じで、誰も気づいていないかあるいはこれは儲からないと言われているところを攻めるのが一番でかい成功を収めるパターンかと言いますが、まさにナイキもそのパターンだったんだなと。

自分のぱっと浮かんだアイディアが、たまたま話した友人に理解されなくても実はそれが金の卵かもしれないってことは忘れず生きたいものです。

 友人の親が全貯金をはたいてくれるほどの関係性

 印象的な場面は何個もあったのですが、キャッシュフローの問題があった際にナイト氏の友人のウッデルの両親が全貯金をはたいて融資し利子もなくていいと言ったシーンは特に印象的でした。全くの赤の他人にこれほどのことを言わせてしまうとはすごい以外の言葉が見つかりませんでした。これは極端な例ですが、他にも日商岩井という手を組んだ総合商社の1クルーが資金繰りに苦しむナイキを救うために、会社をだましてインボイス(請求書)の発行を遅らせたり、お互いになんでも罵り合えるような仲間ができたりと、ナイト氏の情熱が人をどんどん巻き込んでいく様子は見ていて圧巻です。

 自分の考えに心から共感して本気で信頼し合える人さえいれば何とかなる、ということを教えてくれます。その当人が生半可な覚悟であったら絶対に人もついてこないでしょうしね。何でもいいから今打ち込んでいるそれを本気でやれば絶対に無意味なんてことはないと思います。

SHOE DOGを読んで

アイドルの追っかけをしてるならそれをとことん追っかけまくればいい。

家に引きこもってYouTubeをとことん漁りまくっているなら全部見る勢いで漁りまくればいい。

その結果、アイドルの事情にめちゃくちゃ精通したアイドル研究家になってもいいしプロデューサーになってもいい。YouTubeを見まくってどういった動画が伸びるかあるいは伸びないかの特徴を発見してYouTubeコンサルタントをしてもいい。

上記の例は一例で、この世に無駄なことなんてひとつもないと思ってます。何かを極めたもん勝ち、だれが何を言おうとも知ったこっちゃない。

そういうマインドセットをしっかり持っていこうって、SHOE DOGを読んで改めて思った次第です。

てなると、靴という極める対象を見つけたそのこと自体が才能なのかもしれません。残念ながら自分にはまだ一つに絞られるその何かはまだないですが、焦らず探していこうと思います。 

ぼやき

この本を読む前から一足だけナイキの靴を持っていたのですがこの本を読んだおかげで歩くたびに色んな人の思いが感じられてしまって困ってます(笑)。ナイキの靴に限らずあらゆるものにいろんな人間の思いが詰まっていると考えたらモノ使い荒い人とかでも良くなりそう……。その思いを感じすぎたら生きづらいだろうからふとした瞬間に考えるのは大事かも。

ぜひ、興味が出た方は手に取ってみてください!ではまた!